小太刀賢退団について
いつもたすいちを応援していただき誠にありがとうございます。
この度、小太刀賢がたすいちから離れることとなりました。
沢山の応援ありがとうございました。
以下に小太刀、主宰・目崎からの挨拶を掲載しております。
ご一読いただけましたら幸いです。
今後もたすいちを、小太刀賢をよろしくお願いいたします。
小太刀賢コメント
この度、たすいちを退団することにいたしました。
理由としましては、自分の中で一本線を引いて区切りをつけたいと思ったからです。
2016年に劇団員になってから、自分の心の真ん中にはたすいちがありました。
役者の在り方や演劇への接し方に対してというだけでなく、日々の生活もどこかたすいちというものを起点に考えていたような気がします。
たすいちというものを、漠然と自分という存在の拠り所にしていたのでしょう。
それが段々と歳を経ていく内に、この先の人生の不安も相まって、自分のことにばかりに目がいくようになり、なかなか以前のように劇団のことを考えることが難しくなってきました。
自分のこともままならないのに、そんな状態で劇団員として活動するのはどうなのだろう。
そう考えると、気持ちはもっともっと内に、自分にばかり向かっていく。
劇団のことをどこか重荷に感じてしまっている自分がいる。
自分にとって何が大切かわからなくなってくる。
こいつぁいけないと思う訳です。
このまま進んで行っても、惰性で劇団員としていてしまう。
それは好ましい状況じゃあない。
そう考えて、一区切りつけさせてもらうために劇団を辞めることにいたしました。
たすいちに入ったことでかけがえのない時間を過ごすことができました。
その一瞬一瞬に感謝、と言っても大袈裟ではないくらいに、劇団での日々を振り返れば感謝しかありません。
たすいちでの活動を通して出会うことができた皆々様、
楽しい時間を共有させていただき本当にありがとうございました。
そして、自分勝手に劇団を辞めることを受け入れてくれた劇団員のみんな、
感謝してもしきれないけれど、これまで本当に本当にありがとう。
なんだか感謝感謝とばかり書いてしまう。
もっと適した言葉が他にもあるんじゃなかろうか。
そう思ってここまでを振り返って言葉を探してみても、なにかどれもしっくりこなくて、
感謝という言葉に帰結してしまう。そこに帰結しよう。
というわけで、これからぼくはただの小太刀賢です。
皆様これまで大変お世話になりました。
またどこかでお会いしましょう。
小太刀賢
目崎剛コメント
この度、劇団員としてたすいちを支えてくれていた小太刀が退団することとなりました。
たすいちを応援してくださってる方はご存知かと思うのですが、とても優しく、いいやつでした。
今でも一番覚えてるのは、劇場で僕と出演者が言い争いになった時のこと。
言った言わないの水掛け論になってしまって…という時に、その場をビシっとまとめてくれたのが小太刀でした。
彼の優しさ、誠実さがあるからこそ、彼の発言には力がありました。
それは集団にとってとても必要なものでした。彼の退団は、劇団にとって痛手になると思っています。
それだけ、彼の存在に助けられてきたということです。
人に優しいくせに、自分には厳しくて。
そんな彼の今後を見据えた決断を、応援しないわけにはいきませんでした。
俳優としても、僕の作品に無くてはならない存在でした。
長く一緒にやってきたので、「小太刀が演じるとどうか」、が一つの基準になっていることに気が付きました。
そしてきっと、これからもその基準は残り続けると思います。
喧嘩別れではないので、きっとまた一緒に何かやる日が来ると思っています。
その日を、僕も楽しみにしますので、良かったら一緒に楽しみに待ってほしいななんて思います。
目崎剛